旅のブログ|バイシクルトリップ!
2019.07.31
島根・一畑電車で出雲大社へ
島根財界に君臨する一畑財閥の一畑電車。たまに、無料開放デーを開催している。これを利用しての小旅行の旅録。

この日は、松江しんじ湖温泉から、島根ワイナリー、出雲大社でお参りし、往路で雲州平田エリアをレンタサイクルで巡る旅を紹介。

一畑電気鉄道株式会社
一畑電車の一畑グループは、明治44年8月大阪の才賀藤吉ら15名から始まる歴史ある会社だ。出雲市駅から一畑薬師の一畑坂下駅までの区間を走らせたのが最初である。
その後、自動車会社やタクシー会社、遊園地や百貨店、ホテルや高速バスや旅行事業など、成長に成長を続け、今や島根有数の大企業となり、「ばたでん」の愛称で親しまれている。
2009年の映画「RAILWAYS【レイルウェイズ】 49歳で電車の運転士になった男の物語 」の舞台でもある。(なんと当初はタイトルを「BATADEN」になろうとしていたという。こうなると、映画が売れるか、電車の人気がもっと高まったか…想像だにできない)
同時に、経済産業省の認める、「健康経営優良法人2019」に認定されている。簡単に言うなら、文字通り、色々な面で健康的に経営できているホワイト企業でっせ、といったところ。
そんな一畑電車、懐深く、「一畑電車感謝祭」なる、一畑電車を全線1日無料とする催しを、だいたい年に一度行っているので、著者も御多分に漏れず、便乗する。
通常は次の写真のように、まーまーな乗車料金なので、お得感はすごい。
ちなみに、感謝祭の日は、自転車は乗せられないのでご注意あれ。
一畑電気鉄道株式会社
■住所:〒690-0874 島根県松江市中原町49(Google Mapへ)
■電話:0852-26-1313
松江しんじ湖温泉駅
2019年は、5月12日(日)が、一畑電車感謝祭・全線1日無料デーだった。
境港から松江市内までは、交通の便が便利とは言えず、自転車で行くことにした。
駅横の自転車置き場は比較的広く、朝ゆっくり向かったが、余裕で駐輪できた。
( 収容台数 :500/構造:立体(2段)機 械式・屋根有/料金 :無料/松江市内の公共自転車駐車場設置一覧.pdf)
朝10時頃、すでに駅には行列ができていた。この行列は次の電車を待つ列らしい。
お弁当やら、パンフレット渡しの特設テーブルなどが用意されている。
我々は、すでに発車を待つ列車に乗車するも、都市部なみの満員電車。
それでも、ここらの人柄良く、互いに気遣い譲り合っているのが、都会と違う満員電車だ。
島根ワイナリー

ますは、島根ワイナリーへと向かうため、最寄り駅の浜山公園北口駅で下車。
徒歩約15分だが、着くまでの道がもう、ステキだ。
住宅街を抜けるが、街並みも懐かしい故郷のようで、さらに遠くへ目をやると、美しい山と空に囲まれていることを感じる。



早速中へ入ってみよう。

魅力的な島根のワインの、無料試飲がだいたい10種類ほど常時用意されている。
帰りも自転車なので、ここはノンアルコールのグレープドリンクを試飲。
車の運転がない方は、この無料試飲では飲めない更に上質なワインをゆっくり楽しむことのできる、「ワインバル バッカス」もおすすめだ。

島根ワイナリー内部には、もちろん島根のお土産も取り揃えられ、他に無料工場見学や、しまね和牛のレストランや、軽食喫茶、甘味処もあるのでかなり楽しめるだろう。
島根ワイナリー
■住所:〒699-0733 島根県出雲市大社町菱根264-2
■電話:0853-53-5577
■営業時間:9:30 ~ 17:00/※4月~9月の間は18:00まで/年中無休
出雲大社(いづもおおやしろ)

島根ワイナリーからはバスで分ほどで、出雲大社へ到着する。
「いずもたいしゃ」と通称呼ばれるが、実は正式には、「いずもおおやしろ」。
そして、よく写真で見かけるこの鳥居は、「二の鳥居:勢溜(せいだまり)の大鳥居」と言う。
一の鳥居は、一畑電車の出雲大社駅ほどなくある、「宇迦橋の大鳥居(うかばし)」。
三の鳥居は「松の参道の鳥居」。参道途中にあるが、くぐれるのは高貴な貴族のみということで、、一般庶民は眺めるのみとされる。
四の鳥居は、拝殿直前にある、「銅の鳥居」である。

出雲大社は、旅好きの著者すでに数回訪れていたので、地図も頭の中にあるが、同行者が初めてだったため、ゆっくり巡った。

しょうぶの季節 神馬(しんめ) 令和元年の5月 因幡の白兎の石像
「神馬」は子宝・安産の御利益があるとされ、「神牛」とともに境内に祭られている。「神牛」は学力向上という意味がある。皆がなでまわし、表面はツルツルである。
因幡の白兎は、だれしもが一度は耳にしたことがあろう、日本国創生の神話に欠かせないキーキャラクターだ。
要約すると、白兎が「競争しよう!」とワニを騙し怒らせたことが発端だが、さらにワニに皮を剥がれたこの白兎を「助ける」と騙し海水を浴びせた他の神様たちも悪く。そこへ遭遇するだいこくさまが兎を真摯に助け、さらには因幡の国の、八上比売(やかみひめ)と結ばれ、結果だいこくさまは慈悲深い優しい神様と崇められた、というところだろう。
因果応報説が秘められた分かりやすい神話である。
神話というものは実に興味深いものだ。
出雲大社社務所
■住所:〒699-0701 島根県出雲市大社町杵築東195
■電話:0853-53-3100
■お問合せ : 午前8時30分~午後5時
木綿街道・雲州平田駅
雲州平田エリアは、「木綿街道」が通っていたほどで、かつて木綿の集散地として栄えていたという。今では風情あるレトロな街並みが有名で観光地でもある。

雲州平田駅舎内で、レンタサイクルを借りることができる。
案内サイトがあるにはあるが、どこにも「詳しくは係員まで」ということで、詳細は控えるが、通常500円で借りられるようだ。感謝祭のこの日は無料だった。
電動アシスト自転車で、手軽に街中を探索できる。
一畑電車レンタサイクル 雲州平田駅
■住所:島根県出雲市平田町2226
■電話:0853-62-2133

雲州平田エリアの氷屋 雲州平田エリアの赤い壁
雲州平田エリアのこいのぼり 雲州平田エリアの醤油屋
お洒落なランチでもと思い、「trattorìa 814 HACHIichiYON」へ到着するも、残念ながらランチクローズに間に合わず、近所のラーメン屋で済ませる。
さらにラーメン後に知るのが、「ごはん屋 棉の花」。日本家屋の建屋で、お母さん達の手作りランチがお得に味わえるようだ。
こういう悔しさもあり、再度訪れたいと思っている。
一般社団法人木綿街道振興会
■住所:〒691-0001島根県出雲市平田町841
■電話:0853-62-2631
■メール:momen_kaidou@yahoo.co.jp
松江城でスタンプラリー
松江しんじ湖温泉駅まで再度BATADENへ乗車し、自転車での往路途中、松江城に寄り道。
先日からはまっている「松江・境港・隠岐 スタンプラリー」(終了)のデジタルスタンプを獲得するために。

美しい花が、夕焼けの松江城を背景に、ひっそりと咲いていた。
いかがだっただろうか、BATADENの小旅行の旅録。
今回の反省点としては、のんびり観光しすぎた、若しくは、詰め込みすぎた、ということ。意外と見どころがたくさんあり、タイトな時間配分となってしまい、甘い自分に喝。
それではまた◎