旅のブログ｜バイシクルトリップ！

初春、自転車仲間と、島根県は美保関近辺をサイクリングしてみた。

今回は、米子空港から北上、美保神社・美保関灯台へと島根半島を走り抜け、境港市へ入り水木しげるロード近辺を冒険する、往復約40㎞のさくっとコース。
途中、気になるラーメン屋にも寄る。

さっそくまずは、美保神社へ向かい、日ごろの感謝と今後の世界平和と親族師匠友人隣人の健康と安全を祈る。

美保神社とその歴史

美保神社のご祭神

ご祭神は、大国主神の后の三穂津姫命（みほつひめのみこと）、大国主神の子の事代主神（ことしろぬしのかみ）の二神だ。

三穂津姫命（みほつひめのみこと） は、高天原の高皇産霊命の御姫神で、大国主神の御后神。高天原から稲穂を持ってお降りになり、人々に食糧として配り広められた神様で｢五穀豊穣、夫婦和合、安産、子孫繁栄、歌舞音曲(音楽)｣の守護神として篤く信仰されています。また、美保という地名はこの神の御名に縁があると伝えられています。

美保神社公式サイト

事代主神（ことしろぬしのかみ）は、大国主神の第一の御子神。鯛を手にする福徳円満の神えびす様として世に知られ、｢海上安全、大漁満足、商売繁昌、歌舞音曲(音楽)、学業｣の守護神として篤く信仰されています。また、出雲神話・国譲りの段において御父神・大国主神より大変重要な判断を委ねられた尊い神様です。

美保神社公式サイト

事代主神系えびす社3,385社の総本社でもあることから、県内外の商人をはじめ、毎月七日が「七日えびす祭」を催され観光客もたくさん訪れている。

この、毎月七日「七日えびす祭」のに行事がたくさんあるので、注目だ。

■月次祭（つきなみさい）
毎月7日9:00～
神恩に感謝し国家の安泰と氏子崇敬者国民の弥栄を祈る御祭。
自由に拝観でき、祈願も申し込むとこの御祭とあわせて受けられる 。
（1月の初えびす祭と4月の例大祭は時間が変わるので注意）

■奉納鳴物などの宝物公開
毎月7日10:00～16:00
各種国重要有形民俗文化財などを美保神社収蔵庫一階にて公開。
拝観料は無料で、その月により宝物は変わる。

■月次御幣（つきなみごへい）の色目変更
美保神社独特の御幣を月次祭7日に色目を新たにする。その襲（かさね）の色目は毎年毎月異なり、月次祭終了後に授与される。
こちらは有料で要申し込みだ。

■金色の鯛守の授与
毎月 7日、月次祭終了後に1人1体まで30体限定の現場でのみの授与。

■金字の御朱印の授与
毎月7日のみ、専用の紙に金の墨汁で揮毫した御朱印を授与。
マイ朱印帖に直接浄書はしてくれないので注意。

美保神社の歴史

実は正確な創建は不明である。著者の大好きな謎に満ちたミステリアスな神社である。
天平5年(733)編纂の『出雲国風土記』の神社台帳及び延長5年(927)成立の『延喜式』に社名が記されており、遅くともその時期には社が存在していたと見られるという。
境内地からは4世紀頃の勾玉の破片や、6世紀後半頃の土馬が出土、古墳時代以前にも何らかの祭祀が行われていたことがわかる。

近世頃から「（出雲）大社だけでは片詣り」と言われるようになり、出雲大社とともにセットでの参拝者が増えた。出雲大社とあわせて「出雲のえびすだいこく」と総称される。

美保神社の主な年間行事（2019年）

• 1/1～3　歳旦祭（さいたんさい）/元三祈願祭1/1
• 1/7　毎月7日 初ゑびす祭/月次祭
• 2月節分　節分祭
• 4/7　例祭・青柴垣（あおふしがき）神事
• 4/13　漁幸（ぎょこう）祭
• 5/5　神迎（かみむかへ）神事
• 6/1～30　夏まゐり
• 8/7　虫探（おむしぼし）神事
• 12/3　新嘗祭（にいなめさい）・諸手船（もろたぶね）神事

美保神社
■住所：〒690-1501　島根県松江市美保関町美保関608
■電話：0852-73-0506

この神社の目の前には、青石畳通という情緒と風情しかない、すてきな小路があるので、時間があればあわせて寄りたいところだ。

美保神社について調べていくと大変に色々な歴史とロマンがあるようだ。今回はこのへんにしておいて、美保関灯台へ行ってみよう。

恋する美保関灯台

美保関灯台は、1898年（明治31年） 建設、山陰最古の歴史ある石造灯台である。
さらに「世界の歴史的灯台100選」に選ばれた日本の5灯台の一つであり、「日本の灯台50選」にも選ばれている日本を代表する灯台の一つ。保存状態Aランクの灯台に指定され、灯台として初の登録有形文化財に登録されたすごい灯台である。

その歴史は、明治31年11月8日、フランス人技師（詳細不明）の設計、片江の石工寺本常太郎氏が施工。初点灯当時は第1等灯台で、光度は6万7500カンデラ。
当初は地蔵崎灯台と呼ばれ、山陰では、最初に建てられた灯台である。
平成19年より展示されている初代レンズは、映画「喜びも悲しみも幾年月」（DVDページへ）のワンシーンに使われた。

灯台ビュッフェ

灯台に隣接する旧事務所や宿舎は、現在はレストラン「灯台ビュッフェ」として改築され、日本海を眺めながら休息できる。

イベントも時折行われており、賑わいを感じさせる。
・海の日（7月の第3月曜日）に灯台が一般公開され、普段見ることができない灯台の内部を見ることができる。
・夏には「美保関灯台ライトアップ」や、「いさり火カフェ」がOPENする。
・「恋する灯台」なるすてきイベントも開催されていた。

この美保関灯台横に実は、美保神社の飛地境内と呼ばれる鳥居や神がここにまであるから驚き。鳥居の先の真下の海中には「地の御前」という島があるという。
また、その鳥居から海を眺めると約4km先にも鳥居と神があり、こちらもまた美保神社の飛地境内である。
神話では、事代主神（えびす様）が、タイを釣って楽しんでいたとか…。

水木しげるロード

水木しげるロードは、1993（平成５）年７月に誕生。
そして、2018年7月14日（土）にリニューアルオープンした。
JR境港駅を起点にすると、約800mのストリートに177体の妖怪ブロンズ像が鎮座している。
リニューアル後、ステキにバージョンアップしたライトアップは、365日開催。
日没～22:00まで鑑賞できる。

水木しげる記念館

水木しげるにまつわる色々なものが展示され、観光客を楽しませる。

■住所：〒684-0025 鳥取県境港市本町5番地(本町アーケード通り)
■電話：0859-42-2171
■年中無休／9:30〜17:00（入館受付 16:30まで）
■料金
一般　700円
中高生　500円
小学生　300円
障がいのある方、その介護者お一人様　300円
※団体20名以上はそれぞれ1名につき100円引きとなります。

水木しげるロードは観光客が多く、決して自転車で通行するべきではない。したがってこの日は、このチェックポイントを通過するのみで後にし、きになるラーメン屋へ向かう。

控えめな？ラーメン屋・ 蓬莱

外観も控えめな印象なら、メニューも控えめである。
ラーメンは5種類から選べる。チャーハンやセットにするメニューを含めて8種ほど。
著者はいつも、初めていくときは基本的にはおそらく一押しであろう一番最初のメニューやレギュラーメニューを選ぶことにしている。よって、「ラーメン」を選んでみた。

シンプルなものほど何でも難しいと思うが、これは完全においしいシンプルな構成だ。控えめな営業の中に熱い情熱と強いこだわりが感じられる逸品。ラーメン一杯400円～。

■住所：鳥取県境港市中町32
■電話：0859-44-2083
■営業：10:00～14:00／日曜営業
■定休日：水曜日

美保神社に守られたのか、安全に帰路へついた。感謝。
美保関まで来られたら、大根島もすぐそばなので一緒に寄ってみては。

それではまた◎